転職の知識

幸福な仕事の選び方、おすすめの方法

「あんな会社、すぐに辞めるべきだった…」

「なぜもっと良い職場(仕事)を探さなかったのだろう…」

仕事選びでこんな経験をした事は無いでしょうか?

転職に関する様々な研究は世界中で行われてますが、およそ仕事に関する不幸について、後悔の理由となる回答はどの地域でも似たような内容になっています。

「仕事を大事にしすぎた」「働きすぎてプライベートなくした」こういった声は枚挙にいとまがありません。

日本では「入社後3年以内に転職、退職する割合は大卒で約30%以上」という事実が厚労省によって公開されていますが、人事担当の間では一般常識で、この割合は新卒採用の開始以来ずっと続いている傾向として変わりがありません。

また、就職転職の失敗の7割が「視野狭窄」に陥っているという結果となっており、失敗例の最多回答は、「下調べをしっかりしなかった」と言うものでした。

キャリア選びに失敗する主な7例

では、どのような形で人はキャリア選びに失敗するのでしょうか?

①好きを仕事にする

「好きなことを仕事にする人は本当に幸せか?」………(ミシガン州立大学の2015年の調査:200以上の職業から聞き取り)の調査結果によると、「自分の好きなことを仕事にしようがしまいが最終的な幸福感は変わらない」そうです。

人が仕事を好きになる時には、2つのタイプに分類されます。

適合タイプ:「好き」を仕事にする事を幸せだと考えるタイプ。給料が安くても満足できる仕事がしたい傾向が強い。

成長タイプ:「仕事は続けるうちに好きになる」と考えるタイプ。ストレスがあり、楽しめなくてもいいが、給料は多く欲しい傾向にある。

1〜5年間で比較した場合、両者の幸福度・年収・キャリアなどのレベルは成長タイプの方が高い、という結果が出ました。給料やキャリアが上がる方が人生の選択肢も増えるせいかもしれません。

「好きだけで決めるのはいい事ばかりではない」ようです。

②給料で選ぶ

給料が多いか少ないかは私たちの幸福や仕事の満足度とはほぼ関係がないという結果が統計学的に実証されています。

2005年米国のリチャード・J・ボールさんの研究によると「給料が高くなれば、仕事の満足度はほんの少し上がるかもしれないが、現実的にはほとんど意味がない」とあります。

高給な仕事となれば責任や要求される仕事のレベル高くなりますし、労働時間も職種によってはより長く、タフなものになりがちです。単純に「給料が高ければOK」ではなく、「給料と他の要素とのバランスが大事」なようです。

③業界や職種で選ぶ

・10年でも世界は大きく変わり、常識も変わる

・人は個人の趣味嗜好の範囲や対象も時代とともに大きく変わるから

技術革新が起こるたびに世間から強く必要とされる仕事も著しく変化します。テレビに出てくる「事業家でもない専門家」の言うことは大半が当てにならないと知っておきましょう。1989年の日本の調査では、「ワープロがこの先30年活躍する」と信じて疑わない意見が大手メーカーの技術者を含め大勢の意見だったというのが有名な記録として残っています。

今流行している事が10年後も流行しているかどうかはわかりません。

未来を見通す力を磨く為にも、普段から学日を積み重ねる事が大切です。

④仕事の楽さで選ぶ

適度なストレスは仕事の満足度を高めます。

人の生活には「適度な運動、適度な睡眠、適度な食事」が重要だと良く言われますが、仕事においてもそれは同じで、楽すぎる仕事では刺激、ストレスが不足して帰って病気をしてしまうと言うのが現実です。

3万人の公務員を対象にしたイギリスの調査では、上位の職種の多忙な人に比べ、最下位の職種の人は死亡率が2倍も高かったそうです。

日本でも公務員のお仕事で現役での過労や自殺は実は多いという事実があります。(一般にはあまり語られませんが…)

上位職の人が健康に過ごせている理由としては、

・職務に裁量があり、作業量を自由にコントロールしやすい

・仕事のスケジュール管理を自分で行いやすい

という事が 挙げられます。

調子の悪い時は休養して、バリバリやるときは集中してやる。

これは民間企業でも公務員でも同じ。

ハードワークすぎて過労になってはいけませんが、適度なストレスによって健康の維持には努めておきたいものです。

⑤性格テストで選ぶ

性格テストは、ある種の占いと思っておくのがいいでしょう。

テスト結果には、どうとでも解釈できる表現を使っている物が存在しますし、受けた時々で結果が変わるものも多々あります。

自身の性格傾向で「こういう業務、仕事が向いている」というものはある程度出て、その傾向が合致していることもあると思いますが、実際に仕事を続けられるかどうかという事とは全く別問題です。

例えば「営業の仕事」と一言に言っても、

・相手が法人or個人?

・業界によって顧客の特性は変わる

・同じ職務内容でも仕事のやりやすさ等は会社で異なる

・人間関係においても上に同じ

・職場のカルチャーも時間と共に変化するもの。

仕事の続けやすさ(適職度)は必ずしも業務内容だけの問題ではなく勤務先にもよります。

性格テストではその辺まで追うことはかなり無理があると言わざるを得ません。

適職を選ぶ為の判断基準はいくつもある事を踏まえて冷静に判断したいものです。

⑥直感で選ぶ

直感で物事を決めるのには以下の条件が揃っている必要があります。

取り組む対象によって、

・ルールが厳格に決まっている

・何度も練習するチャンスがある

・フィードバックがすぐに得られる

例えば営業活動をイメージしてみましょう。

あなたが会社で営業をやっていて、不特定多数のお客様に営業をかけるとします。

営業部のルールは実績の対象や、その時に販売を特にテコ入れする販促商品などがあります。

しかし、ルールが厳格でないと自分の実績にならない商品を売ってしまったり、結果が出ているのに評価されないという事が起こり得ます。(他部署に計上されるなど)

2点目、3点目はイメージしやすいと思います。

何度も失敗できて上司のフィードバック(改善のアドバイス等)がすぐに得られる方が良い結果が出るまでの時間を短縮できるはずです。

しかして転職はそうはいきません。

どんな転職先でも入ってみなければわからない部分は存在し、それが100%正しい選択肢だったかどうかは証明のしようがありません。

その転職が正しかったかどうかは、「自分で正解にする努力が必要」です。

直感と論理はどちらが正確か議論

この問題については過去の実験である程度決着が付いています。

2014年のボーリング・グリーン大学の実験で、274人の学生を対象に彼らの意思決定パターンとバイトや学科選び等について本人と周囲の家族・友人にヒアリングをして出た結果です。

学生達は以下の5タイプにパターン分けされました。

1.合理的:論理的に考えてから行動する

2.直感的:感覚で行動する

3.依存的:他者の声をもとに決定する

4.回避的:決定を引き延ばそうとする

5.自発的:できるだけ早く決定を終わらせようとする

ヒアリング結果を総合した結果…

合理的タイプの圧勝 :どの場面でも収めた結果や成果が優れていた

・直感的タイプは自分の意思決定について自信を持っている一方で周囲の評価は低い傾向にあった

このような現象は他の同種の研究でも同様の結果を導き出しており、論理的に考えて行動しているタイプの方がほとんどの人生において人生の満足度が高く、ストレスも低い傾向にあるという事です

ぜひ、論理的な意思決定スタイルで生活をしていきましょう笑

⑦適性に合った仕事を選ぶ

適性と言う言葉は キャリア選びの世界ではよく聞く言葉ですが、実際に仕事のパフォーマンスを事前に見抜くことができるのでしょうか。

心理学者のフランクシュミットとジョンハンターによるメタ分析の実験では、事前面接やIQテストといった適性検査をピックアップし、それぞれの相関関係をまとめたデータがあります。

就職後に 就職先で活躍できるかの判断に役立つテストは存在するのかどうかを調べました。

1.ワークサンプルテスト… 会社の職務にいたタスクを事前にこなしてもらう成績評価

2.IQテスト

3.構造的面接… あなたが大きな目標達成した時のことを教えてくださいのような過去のパフォーマンスに関する質問は事前にいくつか用意し秋すべての応募者に同じ問いかけをする面接

4.ピア・レーティング… 一定期間だけ実際に企業で働いた後そのパフォーマンスを社員に判断させるインターンシップの 改良版。

5.職業知識テスト

6.インターンシップ… 就職前の学生が就労体験をする期間やその取り組み。

7.正直度テスト… 保護者がどれだけ正直に行動するかどうかを測るテスト

8.普通の面接

9.前職の経歴

10.学歴

実験結果ではどの手法の就職後のパフォーマンスを図る役には立たないと言う事実が判明しました最も精度が高いと評価されたワークサンプルテストですら候補者の能力の29%しか説明できず残りは忍耐力や学習力といった複数のスキルセットに左右されることが判明しました。

日本の企業でよく使われる普通の面接でインターンシップこれまでの職業経験などはパフォーマンスの指標としてほぼ使えないと言うことをご理解ください。

仕事の幸福ポイント7点

①その仕事に自由・裁量があること

ロンドン大学が公務員の対象に行った調査では仕事の自由度が幸福度UPに相関関係がある事を示しています。

・ タバコを吸うけれど会社内の自由度が大きい

・ タバコは吸わないが会社内の自由度が小さい

この2社のグループを比べたところタバコを吸わないか自由度が小さい人の方が体を壊しやすく慢性病にかかる確率も高い傾向がありました。

つまり仕事の自由度はタバコよりも私たちの健康に大きな影響及ぼすと言うことです。

「自由」ほど仕事の幸せを左右する要素は他にないと言うことがわかる実験でした。

ちなみに

女性=仕事に取り組む場所とタイミングの自由が利くほど幸福度が上がる

男性=仕事の進め方と作業ペースの自由が利くほど幸福度が上がる

という傾向があるようです。女性の場合は在宅勤務やリモートワークがしやすくフレックスタイム制などの職場の方が幸せに働ける確率が高まり、一方で男性は作業の締め切りを自分で決めたり仕事をこなす順番を好きなように動かせる職場に幸福を感じやすいようです。

仕事を探す際はぜひどこまで自分の仕事に裁量があるかどうかを確認しましょう。

個人的にはこの1項目だけでも仕事の幸福度は数十%変わると感じています。

裁量のない仕事は体に良くないので本当にオススメしません。

②達成の喜びが得られること

ハーバード大学が行った仕事のモチベーションを高める最大の要素は何かと言う実験で、7つの会社から238人のビジネスマンを集め全員のパフォーマンスの変動1万2000時間にわたって記録するものがありました。

人間のモチベーションが最も高まるのは少しでも仕事が前に進んでいる時です。

・ 小さな達成感を得られる 環境が整っているか が重要、だけど事前に調べるのは難しいので…

→「 仕事のフィードバックはどのように得られますか?」

→ 仕事の成果成果とフィードバックが切り離されていないか?

この辺を面接で聞くのが重要なポイントです。

③自分の性格タイプに合った仕事を選んでいること

適職を探すのに役立つ唯一の性格テストとされているのが制御焦点。

人間のパーソナリティーを攻撃型と40型の2タイプに分ける考え方で仕事のパフォーマンスアップ効果が証明されてきました。

攻撃型: 目標達成して得られる利益に焦点を当てて働くタイプ

競争に勝つのが好きお金や名誉等の快適な奉仕に強いを受ける常に大きな目標を持っている。

仕事を効率的に進める意思が強い。 進歩や成長実感しやすい仕事を探す傾向が強い。

防御型: 目標責任の1種として捉え競争に負けないために働くタイプ

目標責任の意思として捉え競争に負けないために働くタイプ自分の義務を果たすのが最終的なゴール。

できるだけ安全な場所に身を置こうとする。失敗を恐れる傾向が強く仕事ぶりは正確で注意深くゆっくりと着実に物事を進める。

安心感と安定感を実感しやすい仕事を探すのが重要。

攻撃型に適した職業:コンサルタント、アーティスト、テクノロジー系、ソーシャルメディア系、コピーライターなど

防御型に適した職業: 事務員、技術者、経理係、データアナリスト、弁護士など

あなたはどちらでしょうか?

興味がある方は「科学的な適職」という本を読んでみましょう。詳細に解説しています。

④仕事のルールに明確性があること

スタンフォード大学が調査したメタ分析では「信賞必罰が明確でない企業」では社員の死亡率や精神病の発症率が上がると言う報告があります。

信賞必罰の明確性、タスクの明確さは 社員の健康と企業の成長維持する上で非常に重要なポイントです。

だめな企業のルールの例

・ 会社がどんな価値観で動いているのかよくわからない

・ 今やっている作業がプロジェクトのどこに役立つかわからない

・ 上司で指示が違う、 指示に一貫性がない

転職活動の時は企業のチェックポイントとして以下を重要視しましょう。

・ 会社に明確なビジョンがあるかそのビジョン実現のためにどのようなシステム化を行っているか。

・ 人事評価はどのようになされているか。個人の貢献と失敗を目に見える形で判断できる仕組みが整っているか。

ここについて明確に文書化していない、またはHPにも明記していない会社は遠慮なく転職でオファーがあっても断る方が無難でしょう。

⑤業務に多様性・変化があること

日常の仕事でどれぐらいの変化を感じられるか

・ 自分の持つスキルや能力を幅広く生かすことができる

・ 今日も内容がバラエティーにとんでいる

・仕事の工程を上流から下流まで関われるかどうか

人間は仕事にも変化を求める傾向があるためこのような多様性がある事は1つの魅力になります。

⑥心から分かり合える仲間がいること

・職場に3人以上の友達がいる人は人生の満足度が96%上がり同時に給料への満足度は2倍になる

・職場に最高の友人がいれば夜仕事でも和やかになり作業のスピードが上がる

500万人を対象に行われたアメリカの調査では被験者の職場における人間関係を調べ上記の結果を導き出しました。

給料や仕事の楽しさなどの要因とは関係 なく社内に友人がいるだけでも人生が幸福になる傾向があるようです。

最高の友人が職場にいるかどうかは自分ではコントロールできない要素です。

新卒入社で同期が何人もいる方は、気が合う人がいればこれに合致する方がいるかもしれませんね。

⑦貢献する事による喜びが得られること

人のためになることをすると言うのは、綺麗事のように聞こえますが仕事の幸福感の向上を得る上で顧客や就職先に貢献すること 非常に重要な割合を占めています。

・ 自尊心が満たされる

・ 他人に対して親密感を感じることができる

・ 自分で自分の幸せを選択できたと言う気持ちになる(自律性)

人から感謝される喜びを得たくて転職される方も数多くいらっしゃいます。

バランスが大事ですがやりがいを感じられる事は重要な要素ですね。

自分の未来の可能性を広げる

「仕事の選択肢リスト」を作成する

①今の会社を辞めて外を探す

② 他の職種で働く

③他の企業の営業として働く

④ 現在の クライアント向けに起業する

⑤今の会社にいて副業をする

などの選択肢を自分でリストアップしてみます。

まだ行動を起こしていませんが意思決定の選択肢を明文化する事で「もし〜したら」という部分を現実にイメージしやすくなるでしょう。

幸福ポイントで仕事の可能性を探す

① この職業にどのポイントが当てはまりそうかを考える。

(この仕事が自分の攻撃型の性質を生かせそうだなと感じたなど)

② 少しでも良いと思った職種があったら書き出す。

幸福ポイントを軸にした自問自答で選択肢を検討してみる

① 自由:仕事をする時間場所でスペースを自分で決められそうな仕事や職種は他にないだろうか?

② 達成:仕事のフィードバックをはっきりと確認できそうな仕事や職種は他に何があるだろうか?

③ 焦点:自分のモチベーションタイプを生かせそうな仕事や職種は他にどのようなものが考えられるだろうか?

④明確: タスクの内容と評価システムがもっとはっきりした仕事や職種とはどのようなものだろうか?

⑤ 多様性:プロジェクトの川上から川下まで全ての工程にかかりそうな仕事や職種は他にないだろうか?

⑥ 仲間:自分に似た人が多そうな仕事や職種は他にないだろうか?仲良くなれそうな人が多い仕事や職種は他にないだろうか?

⑦貢献:もっと他人への貢献が目に見えやすいような仕事や職種は他にないだろうか?より多くの人に家の役に立てそうな仕事や職種は無いだろうか?

過半数の項目で当てはまる答えが見つかれば、環境を変えるのも一考の余地ありかもしれません。

8つの質問で心の柔軟体操をしてみる

色々考えても明確な答えが見つからない人は、以下の質問について考えてみます。

精神の柔軟性を上げるために心理療法でも使われる、思考の幅を広げる効果がある質問です。

1 「リスト」に書いた選択肢が選べなくなったら他にどんな可能性があるか?

2 もし現時点であり余るお金があったらリストの選択肢を選ぶだろうか?

3 もし現時点で不安も心配事もないとしたら、他にどんな可能性があるだろうか?

4 今迄の努力(お金・時間等)が全て無駄だったら他にどんな選択肢があるだろうか?

5 この選択肢リスト、どんなアドバイスがために浮かぶだろうか?

6 リストの選択肢を選ぶことで、人生でできなくなる事は無いだろうか?

7 自分が尊敬する人はこの選択肢リストにどんな助言をくれるだろうか?

8 自分のコネ(過去の仕事や友人等)を通じて別のオプションは考えられないだろうか?

この段階では質問に対し幸福ポイントに当てはまらない仕事や職種・生き方を書き出してもOKです。

さらに言えば「仕事は生活費を稼ぐ手段、幸福が手に入れば職業は何でもいい」という場合はその選択肢をリストに加えてもOKです。

最悪な職場に共通する8大悪

1仕事が不規則、ワークライフバランス崩壊

休日と仕事の切れ目なく働いている2000人を、5年間追跡リサーチして得られた調査では、対象者のうつ病発症率が+166%UPで、不安障害発症率が+174%UPすることが確認できました。

ワークライフバランスの崩壊は健康に悪い事を実証する英国の労働者に対して行われた実験では、休日に仕事の事を考えるだけでも幸福度が下がったり健康にマイナス効果を生む事が実証されています。

また以下の調査結果はやや衝撃的なものです。

・休みの日に仕事について考えるストレスは運動やストレッチでは解消できない

・ストレスを感じているかという問いに「感じていない」と回答した人が大半、しかしその人達の多くがストレスレベルが上昇していた

少なくとも「休日出勤が常態化している会社」or「休日に会社から普通に連絡がある会社」で働くのは健康面を考えてもやめておいた方が良いでしょう。

経験者視点で見ても、オススメしません(笑)

2.長時間労働

過労・うつや長時間労働による自殺問題などが新聞マスコミに定期的に出る昨今では説明不要の項目ですが、働き方改革法案の施行に伴い、月45時間以上の残業を社員にさせていると労基に通報された場合、会社にペナルティが発生します。

違反企業は経営者が書類送検される事もありえるため、そうなってしまうと金融機関からの融資が受けられないという事態も起こり得ます。

月60時間を超える残業が発生して過労、自殺などが発生した場合は使用者責任賠償などで億単位の労災訴訟になる事もあり、判例もいくつも出ています。

今後の日本では長時間労働の制御は企業にとっても、労働市場にとっても回避すべき大きな問題です。

万一あなたの勤務先が未だにこういう話に関心がない会社なら、すぐ転職活動した方がいいです笑。

3.シフト勤務

2万人の労働者を対象に調べた2014年のメタ分析では、9~17時で働く人に比べて、深夜早朝などのシフトワークを週3回以上する人の糖尿病発症リスクは+42%UPし、血圧やコレステロール値も激増していました。

また、別の研究では年50日以上シフトワークをしている人の脳機能のスコアが著しく低下し、同じ年代の人に比べて脳が平均6.5歳衰えていたそうです。

これはシフトワークにより体内時計のリズムを破壊し、ホルモン分泌に影響が出て睡眠やメンタル、体調のバランスを崩すからです。

仕事を選ぶ時には必ず考慮しておくべきポイントと言えるでしょう。

・週41時間以上労働時間が長くなるほど脳卒中のリスクが上がる

週40時間を超える労働環境ではその増加分に比例して様々な病気の発症リスクが高まる事が複数の国の調査で同一傾向の結果が出され、実証されています。

・週41~48h  脳卒中リスク+10%UP

・週55hを超えると+33%UP. 心疾患リスク+13%UP. 糖尿病疾患リスク+30%UP

という結果が導き出されています。日本や欧米の先進諸国それぞれの労働統計で同一の傾向にあるという事で、長時間労働は健康面においては何一ついいことがないという事がわかります。

5.仕事のコントロール権がない

上司から急に仕事を振られたり、その仕事の都合でかき回されるケース。

幸福度だけでなく無駄な時間もかかってしまうケースが多いものです。

「ボールをコントロールしていれば、ゲームもコントロールできる」の言葉通り、仕事がコントロールできない要素が多い程、健康に悪影響があるのを避けられない事は、知っておきましょう。

6.雇用が不安定

クラウドソーシングのみを利用して働くフリーランスの方々によく聞く話ではないでしょうか?

仕事が安定して頻繁に発生する業務を抱えていない限り、常に集客の不安がある為、精神的に不安な日々を過ごされている方が増えているようです。

ギグエコノミー(都度仕事の経済)は仕事の先行きが見えずストレスが多いのはデザイナー、カメラマン、美容師さんなどを見て個人的にも感じるものがあります。

フリーランスの場合、一流の技術者でなければ中々この状態を抜けるのは難しいでしょう。

7.ソーシャルサポートがない

最高のチームに必要なのは「心理的安全」

Googleが社内で行った調査によると、仕事で最高にうまく機能するチームというのは「心理的安全」という、スタッフがチームに絶対の信頼感を感じられる状態があるチームだといいます。

ミスや間違いをしても貶められる事なく前向きに捉えてくれると信頼できる状態の為、間違いを恐れずのびのび仕事に取り組め、改善意見なども伝えられる環境がそれに当たります。

この要素の有無で生産性はかなり変わって来るでしょう。

ただGoogleでは結果出せないと転職しないといけなくなるとオープンワークには書いてますが、あくまで有能な社員を働きやすくする為のもののようです。

8.組織内に不公平が多い

タスクの内容がバラバラだったり賃金の支払い基準が不公平だったりすると、多くの従業員は労働の内容にストレスを感じてしまいます。

ルールが不明瞭な職場では評価基準や昇給基準も曖昧で、社員はどこを向いて走ればいいのかわかりませんし、その走る力も一点に集中できません。

それでは仕事の成果に大きな差が出るのは自明の理です。

多くの人が聞いて納得できる、成果や人柄それぞれを重視した基準を明文化する事、定期的に改善、見直しをする事が今後必要とされる、人が集まる企業の基本原則です。

組織内に不公平が多い職場は避けておくのが賢明でしょう。

幸福な仕事を探す為に必要な行動、比較方法2例

3つの重要項目をチェックする

上記にある3項目でチェックすると良いでしょう。

当然ですが、完璧な職場など存在しません。(断言)

・キャリア選びに失敗する主な7例
・仕事の幸福ポイント7点
・最悪な職場に共通する8大バッドポイント

しかし、これらの項目をマイナス部分が極めて少なく、プラス部分が数多く存在する職場は、丁寧に転職活動をして比較すれば必ず見つかるでしょう。

現時点であなたが選べる最も現実的かつ賢明な判断をできるように下記をご覧ください。

プロコン分析

プロス(賛成)、コンス(反対)…ラテン語ですが、要は転職のメリット・デメリットを併記して

重要度をそれぞれ点数性で書くことで冷静に判断しようというものです。ただ自分でも重要度をはっきり決められないという方もいるかもしれませんので、並行して他の方法も明示します。

マトリクス分析

仕事の幸福ポイント7点や、最悪な職場に共通する8大バッドポイントの項目で評価した時に

複数の転職先候補を比較して冷静に判断しようと比較ができます。各項目の重要度を決めて配点をしましょう。その全項目を全転職先候補で採点して、総合点を順位付けしてみてください。

最高点の候補が合理的な採用者という事が計算できます。

自分自身のバイアス・歪みに気づく

意思決定の手順を決めておく事が重要

マッキンゼーが行った実験では2207人の経営者から直近で行ったビジネス上の意思決定例を集めた上で「他のサービスに投資すべきか」「新たな事業に進出すべきか」といったビジネス上の決断を行った際の意思決定スタイルを2つの側面から調べました。

①意思決定を行う前にどのようなデータ分析を行っていたか

②意思決定をするための手順を決めていたか

このうち①はほとんどの経営者が行っていましたが、② を行っていた経営者はごく少数でした。

上記の意思決定を行うにあたって、②を行う方が600%重要(それだけ結果に違いが出た) という結果が出ています。

人間にはバイアス(思考の偏り)が誰しもあることはわかっており、 それらのバイアスを取り除くことが良い結果を得る為には必要です。

適職を選び出すために必要な意思決定手順をいくつか紹介します。

バイアスの類型

アンカリング効果

選択肢の真のされ方によって全く異なる決定をしてしまう心理現象。

例えば転職先を選ぶ最初の段階で年収500万の企業に魅力を感じた場合、それ以降の候補が(お金は重要でないと分かっていても)年収500万円以上に固定されてしまう現象。

真実性の錯覚

繰り返し目にしただけで、その情報を(明確な根拠の裏付けが明示されてなくても)真実に違いないと錯覚する現象。

フォーカシング効果

職探しにおいてあなたが重要視するポイントが、実際よりも影響力が大きいように感じられてしまう現象。

サンクコスト

今までたくさんの時間とお金を使ってきたからと言う理由でメリットがない選択にこだわり続けてしまう状況のこと。

感情バイアス

自分の考えが間違っているという明確な証拠があっても、ポジティブな感情にしてくれる情報に飛びついてしまう心理傾向。

ネガティブな感情を避けたいあまりに手軽な情報にばかり意識が向かってしまう現象。

バイアスは意識しても完全に脱する事ができない

バイアスを自分事として捉えようと思ってもそこにはどうしても限界があるため完全な客観視点や特定の意思決定方法を持ってバイアスを都度淡々とチェックする必要があります。

時間操作系のバイアス解除

10/10/10技法

10/10/10技法は、時間軸で考える意思決定方法で近視眼的な判断を避けるための手法です。

・ この選択をしたら10分後にはどう感じるだろう?

・ この選択をしたら10ヵ月後にはどう感じるだろう?

・ この選択をしたら10年後にはどう感じるだろう?

先の未来を見据えて冷静に考え直すことで判断力が上がる現象を心理学では拡張された自己と呼びます。 より幅の広い判断がするためにもぜひ活用していきましょう。

プレモータム

プレモータムは2000年代からハーバードビジネススクールなどで使われ始めたバイアス解除テクニックです。

「事前の検死」と言う意味があり、 失敗を前提にして意思決定すると言うのが最大のポイントです。

1 敗北の想定

今から3年後の未来を想像してあなたの選択が完全な失敗に終わった場面をイメージします。

転職したら全く興味がない仕事をやらされた業績が安定せず将来が不安になった。

それまでに培ったコネを失った。などなど完全な失敗の中身は自分の主観で決めてください。

2 原因の探索

上記の完全な失敗がどのような原因で起きたのかを紙に書き出していきます自分が普段からどんな失敗をしやすいかを考えて現実的にありそうな理由をできるだけ思いつくようにします。

失敗の理由が思い浮かばない場合は下記の質問に回答しましょう。

・ 転職したい会社と自分の相性が良いと考えられるエビデンスは何だろうか?

・ 転職先が将来有望だと考えられるエビデンスは何だろうか?

・ 見栄えが良い肩書や職種だけに惹かれて仕事先を選んでいないだろうか?

・ 今の上司が会社からいなくなったら現在の会社に対する判断は変わるだろうか?

・ 今の会社の業績が上向いたら転職の判断は変わるだろうか?

・ 自分が前職でうまくやっていたのはどれ位同僚や上司の協力会社の肩書等のおかげだろうか?

・ 転職先の給料が今と変わらなくても新しい会社に移るだろうか?

・ その仕事を選ぶことで今まで培った人間関係・コネに影響が出ないだろうか?

・現状に満足がいかないのは状況や環境のせいではなく自分自身に非がある可能性はないだろうか?

・ 今思い描いている仕事選びのスケジュールが十分だと考えられる理由はなんだろうか?

3 過程の想起

失敗の原因を思いついたらそのプロセスを使い時系列で詳しくイメージしてください。

例えば転職したら賃金が不公平でやる気がなくなったと言う失敗であれば、

「 次の仕事に就くまで時間がなかったので少し検索しただけで面接を決めてしまった。

そして担当者に面接の時業績の査定方法を質問しなかった。

そのため入社半年ごろでたいして働いてない同僚の方が給与が高いことに気付いた。」

などといった感じです。

どれだけリアルに失敗のプロセスをイメージできるかが最大のポイントです。

4 対策の考案

上記のような間違いを起こさないためにも、合理的に 失敗を防ぐ対策を考案します。

視点操作系のバイアス解除

3人称転職ノート

3人称転職ノートの書き方

・1日の終わりに自分がその日に行った就職転職に関する意思決定の内容を3人称で書き出す。

・ 日記には最低でも15分× 2段落位の文章を書く。

以下を必ず記載

・ どんなことを決めたのか?

・ どのような流れでその決定になったのか?

・ その決定をするためにどのようなエビデンスを使ったか?

・ その決定によりどんな結果を期待しているか?

・ 自分の決定にどのような感情を抱いたか?

例: 登録していた転職サイトで「彼」は求人のオファーを受けた。

まず「彼」がネットでその企業について口コミを調べてみたところ社員からの評判は比較的良い会社だということがわかった。

また取り組んでいた事業内容に対しても、「彼」が重んじる 多様性をの考えにも一致することから 応募を検討してみることにした。

…この上のメリットは大きく2つ。1つ目は意思決定の記憶を後から改竄できない事。

2つ目は意思決定のパターンがハッキリすること

後から読み返すと「彼の」なんだかの一定傾向が見えてくるはずです。

友人に頼る

被験者の自己申告による性格と言う人から見た被験者の性格の2つを比べる実験。

・本人の自己申告よりも、友人に尋ねた性格判断の方が格段に正しかった

・被験者の寿命についても、友人の判断が正確だった

「自分の事は自分がよくわかっている」と思いこみがちですが、最もよくある間違いの一つです。

現代での最高の就職転職ツールは「強いつながり」

フィードバック効果を高める3つのポイント

・ 360度フィードバック

知り合って1年から3年の間に相談するのが最も正確さが高い

・ クローズドクエスチョン

Yesかノーで答えられる質問をする。

・ 新友イメージング

あなたの脳内の友人と会話をするだけで、ある程度バイアスから逃れることができます。

仕事の満足度を高める7つの計画

職場に大きな不満はないけれど・・問題

・ 新たな評価値をもとに職場を判断する

・ やはり失敗だったとわかれば転職

・ さほどの不満ではないと判断できたら問題改善に リソースを注ぐ

今の職場にいていいのかを判断するには

・ヒエラルキー分析を再調整する

…別記事で紹介します。

・仕事満足度尺度を使う

↓ こんなんできます()

満足度チェックの項目

・ 給与と福利厚生の満足度

・ 労働環境の満足度

・ キャリアと昇進機会への満足度

・ 上司やリーダーシップへの満足度

・ 社内コミュニケーションへの満足度

・ワークライフバランスへの満足度

・ 社内の能力開発への満足度

・ チームワークと職場の安心感への満足度

仕事を最高に変える行動計画

ジョブクラフティングでやりがいのリノベート

自分の仕事を価値観に基づいて捉え直す手法

・ 前向きな行動の増加

・周囲の問題を積極的に解決する姿勢の増加

・主体的に仕事に取り組む感情の増加

ジョブクラフティングを進める7手順

ビフォースケッチ

現在の仕事の構成を分析しましょう。仕事内容ブロックごとに書き出してみましょう。

ビフォースケッチの省察

・ 今の仕事を最初に始めた時と比べて、現在の時間とエネルギーの割り当てに変化したところがあるか?

・ 現在の時間とエネルギーの割り当てを見てどのように感じただろうかそしてそのように感じた理由はなんだろう

動機と嗜好のピックアップ

自分が仕事について持っている時利子を選ぶ作業に入ります。

課題クラフティング

自分が考える仕事のイメージがあるとのことで捉え直すのが課題クラフティングのコツ

関係性クラフティング

会社の同僚上司外部のクライアントとの関係性を再構築するためのステップ。

認知クラフティング

日々のタスク全体に対するマインドセットを変える作業を行います。

自分の仕事への視点を変えて日曜大工の仕事に意味を持たせていきましょう。

アクションプラン

これから具体的にどんな行動をとるかを考えていきます。

先の手順で完成したジョブクラフティング画像を見つつあなたが決めた役割を果たすためにできそうなことを紙に書き出しましょう。

ジョブクラフティングの二大弱点に注意する

・ 情熱と目的意識を増やしすぎない。

・ やりがい搾取に気をつける

まとめ

1.思い込みから目覚める

2. 未来の可能性を広げる

3. 職場の悪を取り除く

4. 歪み・バイアスに気づく

5. 定期的に仕事満足度尺度をチェックしてジョブクラフティングを行いやりがいを維持する。

最後のほうは簡単にまとめる形になりましたが、

以上の内容で自分に合った仕事を選び変化し続けていくことができると言うことで紹介させていただきました。

この記事は定期的にリライトします。

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